甜心は最初に彼女から送られてきた動画を開いた。
画面上で直接再生された。秦爽は全身を撮影していなかった。ただ一本の手だけが映っていて、その手は繊細で白く、一目で女性の手だとわかった。
動画の中で、二人はまだ話し続けていた。
途中で薛夕の「私、覚えました」という一言が流れると、弾幕が一気に爆発した。
——「彼女、その場で学んで使ったの?すごすぎだろ?」
——「なんか嘘くさい気がする!!」
甜心も嘘くさいと感じ、すぐに動画を閉じた。何か皮肉を言おうとしたその時、薛夕が送ってきたメッセージを見た。
彼女は驚いて急いで画面を切り替えた。
しかし、そのほんの一瞬の間に、多くの人が見てしまった。そこで、みんなが次々と疑問を投げかけ始めた:
——「正直に言うと、炎上するかもしれないけど、甜心は毎回の配信で顔を出さないし、ゲームが終わってからしかおしゃべりしないよね。だから、本当に彼女がプレイしてるの?」
——「同意。疑わしいよね……」
——「甜心、カメラをオンにして1試合やってみて、証明してよ!」
これらの弾幕を見て、甜心は心虚になった。
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薛夕はさらにウェイチャットで送信した:【今なら、謝罪できるでしょう。】
残念ながら、メッセージを送ったばかりのところで、秦爽が口を尖らせて言った。「夕さん、甜心が配信を終了したわ。彼女の弾幕が全部彼女を偽物だって罵ってる。」
薛夕はそれらにはあまり関心がなかった。なぜなら、甜心はすでにメッセージを返信していたからだ:【あなたへの狙撃令は撤回しないわ!このアカウントでゲームをしたいの?来世にでもしなさいよ!】
薛夕は眉をひそめた。
そのとき、野王さまが突然メッセージを送ってきた:【leam、君とゲームをしてるとき、君はなかなかいいソフト系女子だと思ったよ。でも、どうして代理プレイなんかして、さらに人を使って甜心を中傷するの?それはあんまりだよ!】
薛夕:??
彼女が困惑しているのを見て、秦爽は尋ねた。「夕さん、どうしたの?」
薛夕:「この野王さま、病院で目を診てもらう必要があると思う。」
秦爽:「…………」