李學愷は見た目がいいしイケメンで、去年の高校でイケメン代表に選ばれたので少し有名になり、ウェイボーで十数万人のフォロワーがいる。
このコメントが投稿されると、李學愷の家柄が暴露された：李學愷は海城李家の長男だったのだ！
話題の#勉強せずに億万長者の家業を継ぐ#がトレンド入りした。
スレッドには李家と薛家の勢力が列挙され、最後に李家の方が薛家よりも強力だという結論に達し、コネを使うなら李學愷であって薛夕ではないはずだと主張された！
ネットユーザーは話題がそらされ、注目が移り、一斉にこんなコメントを投稿した：「お金持ちの人の方があなたより勉強熱心だなんて、この世の中どうなってるの？」
掲示板で双学CPを推していたファンたちが風を聞きつけてやってきて、李學愷のウェイボーのコメント欄は瞬く間に占拠された：
「きゃーーー死んじゃう！ママ、本物の推し活できちゃった！」
「李學愷は薛夕のために説明してるの？このカップリング推します！」
「うぅ、甘すぎて死んじゃう！恺兄のこのウェイボーアカウント半年以上更新してなかったのに、更新したのは薛夕のためで、しかも話題をそらすのに成功して、華夏大學のホットトピックを抑えた！よく考えてみて！」
向淮は雑貨屋に座り、ゆっくりとスクロールしながら、顔色がどんどん暗くなっていった。隣の陸超は部屋中が酸っぱい匂いで満たされているように感じた。
彼は唾を飲み込み、思わず口を開いた：「ボ、ボス、実は李學愷は話題をそらすのを手伝ってるだけですよ〜」
ボス、可哀想な子を見逃してあげてください！
しかしこの言葉を聞くと、向淮は冷ややかに「フン」と鼻を鳴らし、冷たく尋ねた：「彼の助けが必要か？」
陸超：「…………」
李學愷よ、自分の身は自分で守れ！
でもこの件は彼のせいでもある、発見が遅すぎたんだ。結局のところ、彼らは毎日忙しくて、ウェイボーで遊ぶ暇なんてないんだから。
陸超は尋ねた：「この件をどうしましょうか……」
向淮：「スレッドは削除しなくていい。」
小さな天才がバトラー予想を証明したことは、いずれ新聞に載るだろう。その時には十分に全ての人を驚かせるはずだ。特別な対応は必要ない。
