プロジェクトの話し合い全体を通して、福山は終始不安な状態にあり、時折静かに座っている子供の方を見ていた。
その子は髪の毛が長過ぎず短過ぎず、小さな男の子のように見えたが、整った顔立ちと白い肌は、小さな女の子でも違和感がないほどだった。
「……18区画の土地は将来の京都で最も発展が期待される場所になるでしょう。私たちにはこれほど大きなプロジェクトを一手に引き受ける余力がありません」福山と一緒に来たプロジェクトマネージャーが恭しく藤本凜人を見つめながら言った。「藤本社長、協力関係についてご興味はおありでしょうか?」
福山は急いで視線を戻し、藤本凜人の方を見た。
プロジェクトマネージャーが滔々と話している間、彼は椅子に寄りかかり、全体的に無関心な様子を漂わせていた。全過程で彼は一言も発しなかったが、プロジェクトマネージャーはほぼ一言ごとに彼の表情を確認していた。
気づかれないうちに、交渉全体の流れは藤本凜人の掌握下にあった。
彼の細長い瞳は古井戸のように深く底が見えず、目尻のほくろがさらに神秘的な雰囲気を醸し出し、その考えを読み取ることを困難にしていた。
彼は骨ばった指を黒い大理石のテーブルの上に置き、軽く叩いた。
人々の心臓がそれに合わせて少し高鳴った。
福山も京都では顔が利く人物だったが、彼の前では息をするのも憚られるほどだった。
彼が取り留めもない考えに耽っている時、藤本凜人がゆっくりと口を開いた。「興味はない」
福山とプロジェクトマネージャーは即座に目を見開き、互いに信じられない様子で顔を見合わせた。
藤本家が寺田家を追い抜き、トップファミリーの座を確実なものにしたのは不動産によるものだった。藤本グループはさらに広く網を張り、ここ数年で多くの土地を取得していた。
京都では最近2年間、土地の割り当てが非常に少なくなっており、これほど大きな区画を手に入れるのは非常に難しかった。
福山も多くのコネを使い、自身の資金力を超える範囲であっても、他の人々と一緒に取り組もうとしていた。
彼らの目には、藤本凜人がこの大きな機会を拒否するのは理解できないことだった。
福山は立ち上がった。「藤本社長、この土地は本当に貴重です。もう一度お考えいただけませんか?」