地下にあるのは、等級の低いもので、棚の上にあるのは、等級の高いものだ。
原石には個別に販売されるものもあれば、重さで販売されるものもある。
原石は大きさで価格が決まるわけではなく、専門的な観点から判断される。外皮の良いもの、緑の出現率が高いものが高等級とされ、それらはより高価になる。
もちろん、高等級だからといって必ず緑が多く出るわけではない。結局のところ、神仙難斷玉で、誰もその原石の中に緑があるかどうかは分からないのだ。
そのため、低等級のものや、廃棄物とみなされるものでも、高品質の緑が出る可能性がある。
しかし、これらはすべて運次第だ。
店内には多くの人がいたため、誰も接客してこなかった。しかし、それも良かった。顧寧は耳元でしつこく話しかけられるのが本当に好きではなかったからだ。
顧寧はすぐに透視を開始し、原石をスキャンし始めた。まずは棚の上のもの、いわゆる高等級で緑の出現率が高いとされる原石だ。しかし、結果は顧寧を失望させるものだった。ほとんどが真っ白な石ちゃんだった。
中には全くヒスイがないわけではなかったが、色が雑多で良質なヒスイではなかった。たとえ開いても、あまり儲からないだろう。そのため、顧寧は良くないヒスイに時間を無駄にしたくなかった。
次に、顧寧は地面の原石をスキャンした。やはり真っ白な石ちゃんばかりだった。
こんなに強力な外部ツールを持っていても、ヒスイのある原石に出会う運が必要なようだ!
失望して店を出て、別の店に入った。
結果はほぼ同じだった。真っ白な石ちゃんか、不純物を含んだ良くないヒスイばかりだった。
翡翠の瞳の霊気が薄いため、顧寧はしばらく使用すると疲れを感じた。心の中で祈った。早くヒスイのある原石を見つけないと、霊気がすべて消費されてしまう。霊気がなくなれば、透視眼も終わりだ。
天は顧寧の祈りを聞いたようだ。顧寧が透視を引っ込めようとしたとき、一堆の原石の中に緑のある原石を2つ見つけた。
1つは大きさがサッカーボールの半分ほど、もう1つは普通のリンゴよりわずかに大きい程度だった。
どちらも霊気が濃厚で、上級品だった。