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Chapter 53 - 第54章:気に入ったら、買いましょう!

「大丈夫よ、私のカードで払うわ。」

林婉婷の顔の笑顔はますます輝いて、うなずいた。「ありがとう、千瓷。」

「どういたしまして、私たちは友達でしょう。」

蘇千瓷は顔色ひとつ変えずに笑ったが、瞳の奥は次第に深くなった。カードで支払いを済ませると、アイクリームを持ってモールの中を歩き回り始めた。

手に持ったアイクリームは、さっきカフェで失った数百元がすぐに戻ってきたかのように、林婉婷の心は言い表せないほど嬉しかった。

心の中で、蘇千瓷を掌握している感覚が再び戻ってきた。

やっぱり、蘇千瓷は必ず彼女にプレゼントしてくれると分かっていた!

高校の頃、蘇千瓷がどんなに貧乏でも、彼女と柳安安がちょっと甘く言えば、身の回りのお金を全部差し出してくれたのだから、今こんなにお金持ちになった彼女なら、なおさらだろう?

心の中で、ドレスを買うときにどうやって蘇千瓷に1着プレゼントしてもらおうかと計算していた。

ここではちょっとしたドレスでも10万や20万はするのだから、1着せしめることができれば、今回の来店は無駄にならなかったことになる。

心の中で計算しながら、林婉婷はすでに蘇千瓷の腕に手を回し、親しげに近づいていた。

スターキングモールの地位は、康シティではとても特別だ。

うん、特別に高い。

蘇千瓷は彼女の算段を知らないはずがなかったが、顔には少しも表さなかった。

歩いているうちに、「偶然」唐夢穎が前世で最も好んで彼女を連れて行った高級ブランド店に到着した。

ここの服は、高いだけでなく、より重要なのは、成熟している点だ。

蘇千瓷のクローゼットにある山のような服は、全てこのブランドのもので、ダークカラー、高級で成熟しているが、年齢より上に見える。

林婉婷はこの店を見て、心に浮かんだ唯一の感想は――高級で上品!

豪華で高級なイブニングドレスがショーウィンドウに飾られ、長いスカート丈が優雅で美しい。

「すごくきれい!」林婉婷は目を輝かせた。

蘇千瓷は彼女の反応を見て、唇の端にかすかな笑みを浮かべた。

かつて、自分が初めて見たときも同じ反応だった。

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