Chapter 229 - 治療法

「私たちすべてを見守る女神様を讃えよ!」マリーは純粋な喜びを込めて言った。ザデンと残りの男たちが入ってくるのを見て。

ザデンは呻きながら、苦労して入ってきた。

「彼女はまだ生きているか?」ザデンは尋ねた。

「もちろんよ。もし彼女が死んでいたら、あなたも死んでいるわ」マリーは彼を見回しながら言った。「あなたとー何があったの?」

そして彼女は彼の体の印を見た。

「ああ、感染が全身に広がっているわね」彼女は彼の体の印をなぞりながら言った。「手に入れたの?」

エリックは大きな革袋を開け、彼女にダイヤモンドの杯を手渡した。

マリーは涙が溢れそうだった。

これは三つのうちの一つだった。

かつて見つかった最も希少な遺物の一つ。そして今、彼女はそれを手にしていた。

他の魔女たちや狼たち、彼女の元の領域の者たちでさえ、これに触れたことはなかった。

彼女よりも年上の者たちでさえ。しかし、ここに彼女はそれを持っていた。彼女は自分の幸運を信じられなかった。

「それを使うべきではないのか?」ローレンが尋ね、マリーは現実に引き戻された。

「え?ああ、そうね」彼女は言って、それを様々な薬草や材料で溢れたテーブルの上に置いた。「効果を発揮させるには、いくつかの調合が必要なの」

「生命の杯なら、何を飲んでも大丈夫なんじゃないの?」リリーは行ったり来たりに疲れてすでに尋ねた。

「もちろん違うわ!」マリーは言った。「なぜそんなことを考えるの。調合にそれほど時間はかからないわ。数分で準備ができるわ。早くするには手伝いも必要ね。リリー、調合を手伝って」

そして彼らは作業に取り掛かった。

ザデンはよろめきながらジャスミンの側に行き、ベッドに座って優しく彼女の髪に触れた。

彼は彼女のゆるいカールを耳の後ろにかけ、彼女がどれほど熱いかほとんど感じられなかった。

今や彼の体に広がっていた印は、すでに顔にまで及び、全身を覆っていた。

「まだ生きているんだな」彼は言って、彼女の手を取り、指の関節にキスをした。「必ず生きられるようにする。何も起こらない。お前は守られ、俺の庇護の下にある。危害は加えさせない。俺がお前にしたひどいことすべてを謝りたい。こんな状態のお前を見ると、お前が俺にとってどれほど大切か分かる。お前を失いたくない、ジャスミン」

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