"糖果甜甜"VS"善存"
彼女の配信ルームのコメント欄に大きな文字が並んでいた。自分の配信ルームからは対戦相手のアイコンは見えず、総合対戦ページのランキングでのみ確認できる。
寺田芽は今のところまだ新人配信者に過ぎない。金主である祖父というビッグネームの支援があるとはいえ、この期間で増えたフォロワーはたった20万人で、何百万人ものフォロワーを持つビッグ配信者たちとは全く別格だ。
トップページに表示されるイベントページには、前の方にはビッグ配信者たちが並んでおり、彼女はかなり後ろの方の位置にいるため、初めての対戦では推奨枠を獲得できなかった。
しかし、トップ10に入れば、トップページの推奨対戦枠に入ることになる。そうなれば多くのファンの注目を集めるだけでなく、Weiboのトレンド入りも間違いない！
配信アプリ会社。
マネージャーが対戦イベントを担当する部下と話している。「今年の対戦をどうやって盛り上げるか？何か人を引き付けるトピックはあるか？」
担当者が口を開いた。「王者栄耀部門の大物配信者はまだあの数人ですが、最近私は糖果甜甜に注目しています。」
マネージャーは驚いた。「糖果甜甜？フォロワー数はどれくらいだ？」
「20万です。」
マネージャーは手を振った。「20万で何ができる？そんな小さな配信者なら、我々のプラットフォームには1万人もいないが、8000人はいるだろう？」
担当者は笑った。「でも彼女は5歳の子供なんです！」
マネージャー：？
彼は興味を示した。「本当か？」
担当者はうなずいた。「そうです。ここに彼女が配信中に顔を見せた時の動画があります。これは間違いなく話題になりますよ！」
マネージャーが言った。「じゃあ何を待っているんだ？すぐにWeiboで話題を作れ！」
担当者は神秘的に首を振った。「まだダメです。」
「なぜだ？」
「話題性が足りません！」担当者は言った。「彼女がトップ10に入ってからにしましょう！」
マネージャーはすぐに笑った。「20万フォロワーの小さな配信者がトップ10に入れるのか？トップ20に入れれば上出来だろう！」
