Chapter 165 - 第165章 真相!

「流れ?」

寺田健亮は呆然とした。

富樫和恵も固まってしまった。

寺田健亮はすぐに冷笑した。「君は自分が銀行の専門家だと思っているのか?うちの銀行の明細を持っているとでも?」

寺田凛奈は彼らを全く無視し、石丸和久の方を見た。「おばさん、家のプリンターから印刷されたものがあるので、誰かに取りに行ってもらえませんか。」

プリンター?

凛奈がパソコンで操作しているのを見た覚えはない…

しかし彼女は何も言わず、家政婦と一緒に階段を上がった。1分もしないうちに、二人は大量の書類を抱えて降りてきた。

寺田凛奈はまずその中から数枚を取り出し、松沢記者に渡した。「これが家の収入状況です。」

松沢は驚いて、寺田凛奈が渡した書類を受け取った。

そこには数枚の銀行カードの数年間の収入が記載されていた。

毎月、夢葉製薬会社から一定額が振り込まれており、年間で約5億円、25年間一度も途切れたことがなかった。

そしてこれが、家族全員の名義の銀行カードの唯一の収入源だった!

松沢は少し戸惑った。「これはどういう意味ですか?」

寺田凛奈は口元を歪めた。「夢葉製薬は、私の母が結婚前から所有していた会社です。」

寺田健亮は怒って叫んだ。「結婚後は夫婦の共同財産だ!」

松沢記者も困惑した。「つまり、あなたの家族全員の収入は、あなたのお母さんの会社からのものだということですか?寺田さんと富樫さん、お二人は会社でどのような役職に就いているのですか?」

寺田家全員の収入が、寺田凛奈の母親の会社に頼っているということ。

松沢は無意識のうちに、二人の仕事がこの会社にあると考えた。

しかし、この質問を聞いた途端、寺田健亮と富樫和恵の表情が変わり、二人とも少し恥ずかしそうになった。

寺田凛奈は口元を歪めた。「彼らはね…役職はありません。母が会社を専門の経営者に任せたからです。」

松沢:?

寺田凛奈は寺田健亮と富樫和恵を見た。「あなたたちが苦労して稼いで私を育てたと言っていましたが、これまでの年月で、いくら稼いだのですか?」

この一言で、寺田健亮は赤面した。

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