Chereads / 奥様の正体が再び世界を沸かせた / Chapter 74 - 第74章 行き場のない

Chapter 74 - 第74章 行き場のない

「楽姉、どうしたの?何か発見があったの?」斉田あきひろが近づいてきた。

中村楽は口を開いた。「見て。」

斉田あきひろが見ると、中村楽のベージュ色のゴム手袋に、細かい白い粉のようなものが付着していた。まるで花の粉のようだった。

少し汚れが混ざっていて、斉田あきひろは近づいてようやくはっきりと見ることができた。

斉田あきひろは驚いて尋ねた。「楽姉、これは遺体のどこで見つかったんですか?」

「鼻腔です。」

中村楽は重々しく言った。

このような微細なものは、鼻腔内の異物と混ざっているため、見落としやすかった。

「あの髪の毛のDNA検査はもう出したの?」中村楽は白い粉を保管しながら、遺体を縫合する際に突然尋ねた。

「あ。」

斉田あきひろは一瞬固まり、顔が急に赤くなった。

警察署に戻ってから本当に忙しく、さらにその髪の毛は遺体のものだと思い込んでいたため、まだDNA検査を出していなかった。

「今すぐ行きます。」

中村楽が怒る前に、斉田あきひろは解剖室から飛び出し、髪の毛を持ってDNA検査に向かった。

中村楽はそれほど怒ってはいなかった。まだ研修中なので、多少の不注意は仕方ないと思った。

彼女はすぐに遺体の縫合を終えたが、休む間もなく、伊藤哲の部下に事務所に呼ばれた。鈴木家で何か問題が起きたらしい。

中村楽は足早に事務所へ向かい、唇には既に冷たい表情が浮かんでいた。

伊藤哲は中村楽に座るよう促し、ため息をつきながら話し始めた。「鈴木さんが女子トイレに入ったという情報が、どういうわけか漏れてしまい、今や一面トップになっています。」

「この件が無責任なメディアによって報道され、鈴木さんが殺人犯として仕立て上げられてしまいました。」

「しかし監視カメラの映像を見たのは、私と三人の若手、それにあなただけのはずです。」

彼はこれらの事について話す時、特にイライラした様子で、中村楽を見る目つきだけが少し和らいでいた。「あなたの人柄は私もよく知っています。だから今日呼んだのは、お願いがあってなんです。」

中村楽は何気なくスマートフォンを弄びながら、その言葉を聞いて手を止めた。

どういうわけか、眉間に軽い寒気が走った。

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