もちろん、「青華グループ」は青幫の事業ですが、青幫を代表するものではありません。なぜなら「青華グループ」は合法的な人脈と関係を持っており、青幫とは関わりがないからです。
そのため、誰も周正宏と青幫に何か関係があるとは考えません。
しかし、「青華グループ」と関係を持てるということは、それだけでも大したものです。
「青華グループ」の事業はG市に集中しているわけではありません。そのため、総資産は1兆円を超えていますが、G市の富豪ランキングでは4位に過ぎず、資産は300億円程度です。
G市の富豪ランキングは、当然G市での資産で順位付けされています。
彼らには、周正宏がどうしてこれほどの力を持っているのか理解できませんでした。オープニングセレモニーに、G市の大物の半分が来ているのです。これは単なる面子の問題ではなく、事業発展の問題でもあります。
「青華グループ」は「ヒスイの美人ジュエリー」に、高さ20cm、幅15cmの天然レッドコーラルを贈りました。枝が密集しており、太くて立派なものです。
天然レッドコーラルはサンゴ虫が堆積して形成されたもので、成長が極めて遅く、再生不可能です。レッドコーラルは特定の海峡(臺灣海峽、日本海峽、バルト海峡、地中海)でしか生育せず、海域に制限があるため、非常に貴重です。
レッドコーラルは有機宝石に属し、色合いが美しく、質感が艶やかで、人間から遠い100〜2000メートルの深海で成長します。真珠、コハクと並んで3大有機宝石とされ、東洋の仏典では七宝の一つに数えられ、古来より富貴吉祥の物とされてきました。
この天然レッドコーラルは数千万円の価値があり、この大盤振る舞いに皆が目を丸くし、顾寧さえも驚いて、司徒野の太っ腹ぶりに感心せざるを得ませんでした。
金銭的価値は二の次で、主にこの天然レッドコーラルが非常に珍しく、ほとんどが値段はついても市場に出回らないものだからです。
しかし、顾寧はすぐに気に入ってしまい、家に持ち帰って自分のコレクションにすることに決めました。
しかし、司徒野の大盤振る舞いと顾寧が気に入った様子を見て、冷さまはたちまち嫉妬心がわき上がり、酸っぱさが止まりませんでした。その天然レッドコーラルを見るたびに目障りに感じました。