「お前たちは、いつも私たちの非を責めるばかりで、私たちが何を間違えたというのだ?これからは、私たちに丁寧に、敬意を持って接するようにしろ。さもなければ、兄弟姉妹の関係を断絶するぞ。」
そう言うと、顧慶陽が反応する間もなく、電話を切った。
顧晴に怒鳴られ、さらに電話を切られた顧慶陽は、携帯電話を投げ捨てそうになるほど腹を立てた。
この顧晴は、まったく彼を眼中に置いていなかった。
顧慶陽は顧晴の態度にただ怒りを感じていたが、自分の過ちに気づくことはなかった。いや、むしろ自分に何の非もないと思っていたのだ。
彼らは兄弟姉妹であるが、顾蔓と顧晴のことに口を出す資格など全くなかった。しかし彼らは自分たちが出世したことを鼻にかけ、人より優れていると思い込み、当然のように姉妹に指図していたのだ。
顧慶陽が再び電話をかけても、もう出なかった。
*
顧宁は翡翠の瞳を開き、骨董品街を歩いていった。掘り出し物がないか探していた。
多くの商品は先週顧宁が見たものと同じだった。新しい商品もあったが、ほとんどなく、そのほとんどが偽物だった。
もちろん、ほとんどが偽物だからといって、本物が一つもないというわけではない。
そして転生後、顧宁の運はいつも極端に良かった。
ほら、半分ほど歩いたところで、顧宁は霊気を帯びた骨董品を見つけた。しわくちゃで汚れた紫砂壺だった。
しかも壺の体は大きく、外見は普通に見え、見ただけでは嫌悪感を抱きそうだった。顧宁がその紫砂壺に霊気を感じ、本物だと分かっていなければ、好きになれなかっただろう。
そうは言っても、見ていくうちに別の魅力が感じられた。壺の色は深みがあり玉のように艶やかで、造形は古風で安定感があり、品格と風格が滲み出ていた。
顧宁はまだ骨董品について学んでいなかったので、この紫砂壺の由来を見抜くことはできず、価格も推測できなかった。
しかし、その濃厚な霊気から判断すると、この紫砂壺の年代は短くなく、価格も安くはないだろう。
「おじさん、これいくらですか?」顧宁は尋ねた。