登録と証明書の件について、顧寧は考えた末、やはり人脈があった方が早いと思い、最初に思い浮かんだのは秦亦凡だった。
もし秦亦凡に人脈がなければ、他の方法を考えることにする。
次に車の件だが、この世代の人々はメルセデス・ベンツやBMWが好きな人が多い。
姜旭は早くから顧慶祥がメルセデス・ベンツに乗っているのを見て以来、メルセデス・ベンツが好きになっていたので、今回もメルセデス・ベンツを買うことに決めた。
手続きを済ませると、48万6000元だった。現在は手付金を払い、明後日には車を引き取りに行けるそうだ。そして残りの金額を全額支払う予定だ。
これについて、顧寧は全く意見がなかった。姜旭が気に入ればそれでよかった。
それからコンピューターの件だが、姜旭は1台買ったが、ネットワークのインストールは明日の朝に来るそうだ。
顧寧はそれを聞いて、自分の家のほうも一緒にインストールしてもらうよう姜旭に頼んだ。
顧寧は、自分にもコンピューターがあった方がいいと思った。
しかし、冷少霆は遠くから彼女を追いかけ、顧寧がGエリアに入るのを見届けてから帰った。
冷少霆は車を数回曲がって到着した。なぜなら、彼は今、風華豪邸のCエリアに住んでいるからだ。
Cエリアは複層式マンションエリアで、すべての部屋が200平方メートル以上ある。複層式マンションエリアに住んでいる人のほとんどは、本当の意味で金持ちか貴族だ。
もちろん、別荘エリアはさらにハイエンドな金持ちや貴族を感じることができる。
冷少霆はF市の人間ではなく、めったにこちらに来ることもないので、ここに家を持っていない。彼が向かったのは、自分の兄弟である徐景琛の家だった。
徐景琛もF市の人間ではないが、ちょうど休暇中で、無情な兄に仕事を押し付けられてこちらに来ていて、一時的にここに滞在しているだけだった。
今、徐景琛はグレーのホームウェアを着て、白いソファーに大の字になって寝そべりながらテレビを見ていた。見ながら、俳優の演技が下手だとか、このストーリーは不自然だとか、独り言を言っていて、まるで精神病患者のようだった。
まあ、そんなものだろう。F市には友達もいないし、仕事ばかりで楽しみもない。一人で家でテレビを見て、独り言を言うしかないのだ。
