「お腹いっぱい？」
「うん」白箐箐はカーティスの隣に座り、横の竹籠を手に取って見てから尋ねた。「これくらいの大きさはどう？蛇の赤ちゃんがどのくらい寝られるかしら？」
この竹籠は直径約1メートルで、箕とほとんど変わらず、縁の竹ひごがバラバラに立っていて、いつでも締めることができる。
カーティスは竹籠を見ず、白箐箐に優しい目を向けて柔らかな声で言った。「卵を入れられるサイズなら十分だよ。孵化後は蛇獸の成長が早いから」
「そうなのね！」白箐箐は部屋中に小さなカーティスがいる光景を想像し、身震いした。家が本当に蛇の巣になってしまうわ。
ぼんやり妄想しながら、白箐箐は竹籠の仕上げを始めた。1時間以上かけて、ようやく蛇の赤ちゃんの巣が完成した。
午後は文森が獲物を捕まえてきた。食事の時はまた大騒ぎになり、白箐箐まで彼らに引きずられてたくさん食べてしまった。
そうして3日が過ぎ、パーカーの怪我は完全に治り、文森も去っていった。
文森は無口な獸人だったのに、彼が去ると家の中がとたんに静かになった気がした。
白箐箐のお腹はわずかに膨らみ始め、座っているときは特に目立った。パーカーは手を白箐箐の服の中に入れ、優しくお腹を撫でながら、突然もう一方の手でけものの皮のスカートを脱がそうとした。
白箐箐は慌てて服をきつく引き寄せ、パーカーの手を服から引き出した。「何するの？」
「狩りに行くよ」パーカーは体を伸ばし、体のあちこちから「パキパキ」という音が鳴った。「3日も狩りに行かないと骨が固まってしまった」
「まだ早すぎるわ。私の食べ物もまだたくさんあるし、もう少し後で出かけたら？」白箐箐はパーカーが適当に投げ捨てた皮スカートを拾い上げ、埃を払った。
パーカーは笑った。「ちょっと散歩がてら、野果や君の好きな草を探してみるよ」
「それはほうれん草よ」白箐箐は訂正した。パーカーが外に遊びに行きたいだけだとわかり、もう止めなかった。「気を付けてね。喧嘩しないでよ」
パーカーは両手を地面につけ、後ろ足で立ち上がると同時に体が豹の姿に変化した。最後に力を抑えて白箐箐の顔を舐め、走り去った。
外は小雨が降っていて、彼が襲撃された日の天気と驚くほど似ていた。
