日が高くなり、朝霧が晴れた。
パーカーは石斧を取り出し、腰の皮スカートに差し込んで、白箐箐に言った。「雨季は長い雨が続くから、薪を取りに行ってくるよ。」
白箐箐は言った。「油木をたくさん切ってきて。私も一緒に行くわ。」
彼女も行けば薪をたくさん抱えて帰れる。雨季は3ヶ月間豪雨が続くらしいから、家に薪を山積みにしなければならない。これは小さな仕事ではない。
パーカーは笑って言った。「もちろんさ。来たいなら来ていいよ。」
二人が出かけると、カーティスも黙って後ろについてきた。
白箐箐は真ん中を歩き、周りの獸人たちの視線を感じることができた。彼女は隣のパーカーとカーティスを振り返って見て、今の自分がこの地のメスたちと変わらないことに恐ろしさを感じた。外出するときは従者がいるのだ。
三人は萬獸城を出て、植物が生い茂る山林にやってきた。
パーカーは石斧を抜いて薪を切り始めた。カーティスは辺りを見回すと、けものの皮のスカートを脱いで半獣形態になり、尾で油木の枝を巻き付けて、力強く折り取った。木々は「ガサガサ」と音を立てて揺れた。
この山の木々はそれほど大きくなく、枝が多いので薪を切りやすかった。しかし、地面には硬い細い枝がたくさん落ちていて、白箐箐は裸足だったので、足の裏がオスほど厚くないため、ほとんど歩けなかった。
彼女はパーカーの後ろについて枝を拾い、蔓で縛った。
パーカーは薪を切りながら言った。「僕に近づきすぎないで。怪我させちゃうかもしれないから。」
「わかったわ。」白箐箐は答え、パーカーが別の木を切るときに近づいて薪を拾った。
パーカーは困ったように、突然何かを見つけて、ある木の根元を指さして言った。「箐箐、この木に虫がいるよ。ここに来て虫を掘って食べなよ。」
「虫を食べる？」白箐箐は自分の耳を疑い、近づいて見てみた。
パーカーは石斧を持って木の根元の虫の穴を一撃した。指ほどの長さの白い太い虫が何匹かうごめきながら落ちてきた。パーカーはそのうちの1匹を掴んで白箐箐に差し出した。「この虫は栄養があるんだ。早く食べなよ。もっと掘ってあげるから。」
