寝間着の帯はゆるく結ばれ、まるでいつでも解けそうで、中の鼻血が出るほどセクシーな体が見えそうだった。
男性特有の、服を着ると痩せて見え、脱ぐと肉付きがいい体型。
その引き締まった筋肉質な体を見て、喬綿綿は目が離せなくなった。
彼女は墨夜司の体型がいいことを知っていた。
でも...こんなにも素晴らしいとは思わなかった。
動くたびに、その隠れたり見えたりする筋肉は、まさに...爆発的にセクシーで魅惑的だった。
男性が彼女の前まで来て、彼女のあごを上げ、からかうような目で見た時、喬綿綿はようやく我に返った。
「ベイビー」男性の声は低く、誘惑的だった。「服を脱いで、もっとよく見せてあげようか?」
ドキッ!
喬綿綿の白い頬が一瞬で真っ赤になった。
「ゴホンゴホン」彼女は激しく咳き込んだ。「い、いいえ、結構です」
「本当に?」男性の美しく深遠な顔立ちが彼女の目の前でどんどん大きくなり、意地悪そうに唇を曲げて言った。「本当に見ないの?後で気が変わっちゃうかもよ」
喬綿綿:「...本当です!」
男性のあの笑うでもなく笑わないでもない黒い瞳を見て、喬綿綿の顔はどんどん熱くなり、急いで視線をそらし、話題を変えた。「あの、誰かからあなたに電話がかかってきてます。電話に出ないんですか?」
墨夜司はまるで今初めて携帯が鳴っているのに気づいたかのようだった。
彼は唇を曲げ、ゆっくりと視線を戻し、まだ鳴り止まない携帯を見下ろして、取り上げて応答した。
携帯からすぐに明るい声が聞こえ、少し甘えた調子で言った。「司くん、どうしてこんなに長く電話に出ないの?何してたの?」
「今、お風呂に入っていたところだ」墨夜司は傍らに立つ喬綿綿を見て、淡々と言った。「何か用か?」
「用事がないと電話できないの?」女性は少し不満そうだったが、声は嬌嬌としており、本当に文句を言っているわけではなさそうだった。「あなたったら、私が電話しないと、自分から電話くれないの?」
墨夜司は眉をひそめ、相変わらず淡々とした声で言った。「特に用事がないなら、切るぞ」