“油断しすぎてるのか?それもありだね、マシュー。ずいぶんと便宜に乗るようになったな。マジックエレベーターが加速するかどうか、君たちが直接命じる必要があるとでも思ってるのか?でも、私は史上最偉大なタワースピリットだ。私が誰かって?坩堝ハウスの王さ!手加減を知らないと、君の代わりにエレベーターを加速させてやるよ!”
マシューはエレベーターのハンドルを掴む。“準備はできた。”
タワースピリットの声はすぐに邪悪で幽霊のようになった。
“本当に準備できたのか?”
“ヘヘヘ、マシュー、私が加速するぞ……”
マシューは目を閉じ、ハンドルを強く握った。
“怖がらなくていいよ、私は優しくするから、マシュー…本当に加速するぞ。”
タワースピリットはまだ威嚇していた。
マシューは突然目を開けた。
“やっと怖くなったか、マシュー?”タワースピリットは得意げだ。
マシューは手を離し、エレベーターのドアを見た。
“最上階、着いた。”
ドアがすぐに開いた。
マシューは一歩踏み込んだ。
坩堝ハウスの最上階は一面の空地だった。
頭上は無限の星空。
広々とした場所上。
3メートル以上の巨大な、全身が粘土で構成され、大げさなサイズのスーツを着た造形体が、マシューに向かって歩いてきた。
它の態度は、悪戯が失敗しても怒ったりはしていない。
むしろマシューに礼儀正しく挨拶してみせた。
“おはよう、マシュー。坩堝ハウスへようこそ。あなたの謙虚な僕、タワースピリット177がお手伝いさせていただきます。”
しかし、マシューはその前で大見得を切るつもりはない。
知っての通り、目の前のこの困った性格を持つ、配偶者を切望し、孤独に耐えかねている造形体は、23の職業レベルを有しているのだ!
彼は人類王国で知られる都市国家領域の中では、唯一の伝説的な造形体と言われている。
マシューの最強のボーンドラゴンは、彼の前では一撃で消えるだけだ。
“尊敬する177さん。”
マシューは直截了当に言った。
“2つの方向の書籍を探し、借りたいと思っています。”
“キーワード。”
仕事モードに入った177は簡潔に話した。