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Chapter 79 - 74章 学力評価

それ以降、北原秀次は毎日放課後に図書室で一時間ほど雑書を読み、内面の情操を養い、自己の教養を高めることを学んだ。時折、福泽直隆と一緒におしゃべりしたり一杯飲んだりし、それから彼が社会の「面白い話」を語ってくれるのを聞いた。

福泽直隆はあまり学校に通っていないようだが、視野は非常に広く、社会の下衆な事情について特に詳しく、日本のあらゆる階層でこっそりと行われているいかがわしい手口について、まるで家宝のように詳しい。それを聞いた北原秀次は、たくさんの裏技や邪道を知ることができ、一般的な詐欺などだけでも30種類以上を聞いた。

人が年を重ねて賢くなるというのは、福泽直隆のような人のことを指すのかもしれない。

もちろん、福泽直隆が北原秀次に将来詐欺師などの犯罪者を目指すように仕向けようとしているわけではない。ただ、彼が若くて社会経験がないため、何も知らずに大損をすることがないようにと、教えてくれたのだ。

毎日の一時間のリラックスタイムが終わると、北原秀次はそのまま純味屋でアルバイトにとどまる。福泽直隆は新人募集の話題を出さず、北原秀次も辞職の話を出さず、冬美もあまり主張せず、仕事をしたり必死に勉強したりするだけで、最近では食事をするのも夢遊病のようになっている。まるで他のことに心を奪われることなく、一心に努力する姿はとても印象的だった。

穏やかな日々が日々過ぎて行き、気がつけばすでに6月初旬。私立大福学園の年度初めての学力評価が行われる時期となり、天気もますます蒸し暑くなってきた。

北原秀次が住んでいるユーパースーパーリーズナブルアパートには、まるで団子蒸しごときが、風を通すだけの窓すらない。それでもう百次郎の舌が垂れ、自分の舌も垂れ下がる寸前だ。

朝目が覚めると、全身に汗が滲んで、べたべたで非常に不快だ。そのためそのまま服を脱いでシャワーを浴びてしまった(ここには聖なる光とモザイクがあります)。自身をすっきりさせた後、制服を着替え、ネクタイを締め、顔を強く叩き、学校へ向かう準備をしました。この試合には絶対に勝たなければならず、そのために今日は朝練習をせず、学校で試験前に勉強することにした。

試験であれば、もちろん勝負をつけるべきだ。自分が眠りを削って勉強した甲斐があるように、勝てることを望んでいる。

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