……
“イーライ?君を探していたところだ。”
マシューはすぐにその小さな悩みを頭から追い払った。
彼はイーライに言った。
“以前、あなたが林の中で一人の枯れる者と対峙した事を話してくれましたね?”
イーライは真剣に頷いた。
“クナ、彼女の名前はクナだ。彼女はかつて優れた人間のドルイドだったが、三度連続で昇進儀式が失敗し、自然の霊に見捨てられた。”
それ故に彼女は自然に対する怨恨と怒りを抱き、自然の反対側に向かって――
つまり、あなたたちが知っている枯れる者に投げやりました。”
また、彼が語らなかった事がある。
近年、ドルイドたちが枯れる者になる者が増えてきている。
これはひどい兆候だ。
“ドルイドたちは堕落を加速し、一方で死霊魔道士は木を植えるのに埋もれている。この世界は本当に狂っている。”
これはイーライの心の中の言葉だった。
マシューはその言葉を聞いて頷いた。
彼の枯れる者に対する理解はまだ浅く、自然に復讐する強迫観念に取りつかれた狂人たちであること、そして彼らの大部分がかつてのドルイドたちが変わったものであることを知っているだけだ。
“私の知る限り、枯れた修道会という組織がここを狙っている。”
彼はそう言って口を開いた。
“できるなら、彼らの詳しい情報を教えてくれ。”
イーライは思案した後、言った。
“枯れる者たちは集まって、枯れた修道会を形成します。この組織の具体的な内容は私も詳しく知りませんが、枯れる者たちは一般的には集団で行動することはありません。彼らは2-3人の小さなグループで破壊活動を行います——
なぜなら、枯れる者は森林を破壊することから力を得ており、人数が多すぎると、一人ひとりの枯れる者が得られる力が希薄になってしまうからです。
しかし、枯れる者が単独行動することは稀です。
彼らが単独で森林奥深くへ行動することは、邪悪な昇進儀式を行う際だけです。”
と言って。
彼は周囲を見渡した。
そして、きっぱりと断言した。
“私が考えるに、この場に来る枯れる者は高々4人までだろう。それ以上の人数であれば、たとえ君のオークの木全てを枯れさせても大して利益にはならない。