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Chapter 396 - 252章 犬の口からは象牙が出ない_3

これは簡単だ、春菜はいつもお利口だった。その後、二人は夏織夏沙の部屋に向かった。

夏織夏沙はまだ眠っていなくて、新しく買った携帯電話で遊んでいるのを窓の外から見て、冬美は怒り心頭だった。しかし、今は短い足のトナカイを演じているのだから、部屋に突入してそれを没収することは出来ない。仕方がないので、北原秀次に急いで中に入るように合図を送る。サンタクロースを演じてもらうのは、秋太郎の子供の心を傷つけないためだ、この二人は気にしなくていい。彼女たちはただプレゼントが欲しいだけだ。

北原秀次が窓を開けたとたん、夏織夏沙はすぐに一緒に寝るふりを始めた、お互いに手話でコミュニケーションを取る。今年は父親が病気で、誰もサンタクロースのふりをすることができないんじゃなかったっけ?もしかして姉自身が来たのか?

北原秀次は部屋に入ると彼女たちが寝るふりをしているのを気にせず、見てみると靴下も用意していなかった。包みを取り出して少し探してみると、二つの同じプレゼントが出てきた。問い合わせることなくそれが彼女たちのものだとわかった。すぐにベッドの上に置いたが、彼女たちが一緒になった時、まぶたがほんのり動き、見たいけどなんとなく怖くて見れないという態度を示した。

北原秀次は防げない笑みを浮かべ、おそらく明日、この二人は大変なことになるだろう。そして窓に向かおうとした時、冬美が微妙に手振りをしているのを見つけた。おそらく家にもう一人の腹黒がいるのを思い出した。鈴木希は夏織夏沙のベッドの上で寝ている。

彼は再び探し始め、一つのプレゼントを取り出し冬美に見せた。彼女は頷いて間違いがないことを示した。これは鈴木希に対するものだった。間違いなく、もう一つのプレゼントが手触りから小型列車のようだったので、それは秋太郎のものに違いない。

彼はそのプレゼントを鈴木希のベッドの頭に置き、ついでに彼女の様子を見た。彼女の睡眠の質はあまりよくなく、小さな声で夢を語っていた。彼は注意深く耳を傾けてみたところ、「覚えられないなんてありえないよ、一目見ただけで覚えておけるものじゃないの?」と言っているようだった。

どうしたの?雪里の補習がうまくいかなかったの?それで夢の中でも彼女に教えているの?

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