伝説となっても、この二つの能力は大いに役立つだろう。
それから、「魔法無効領域」と「どこでもドア」について。
どちらも有名なマルチタスク魔法で、早く学べばそれだけ利用の場が広がるのだ。
この一連の戦闘魔法が整ったら、マシューはまず基礎部分を補うだけで、その後は全エネルギーを死霊系の魔法と領域の探求に注ぐことができる。
最後の一つが終わった瞬間。
マシューは手首がやや痛むのを感じた。
リストにある魔法の一覧表に再度目を通し、僅かに残念そうな視線を落とす。
しかし、マシューは引き続きチェックを入れる衝動を抑え込んだ。
課金は底無し沼だからだ。
彼は一生他人のために働くつもりはない。
スレイル構築術は確かに急速に強くなる方途の一つだ。
マシューはこの追い風を利用して、自己の欠点を一層強化するつもりだ。
しかし、彼はよく理解している。
自分はフィーキャピタルでもスリエルでもなければ、さらにはマーガレットさえも違う。
この道は彼らのもので、自分のものではない。
マシューには独自の道がある。
彼が連盟に参加したのは長所を活かし短所を補うためで、自分の伝説の道を全否定するわけではないのだ!
“この局面が過ぎ去ったら、しっかりと一息ついて、連盟の法術知識が私の目をかく乱している。”
“私は普通の森と墓地へ戻るべきだ。”
“自然と不死、それこそが私の道!”
マシューの決意が次第に固まってきた。
「選択は決まったのか?」
スリエルの優しい声が少し変わった:
「この6つだけで確定?」
マシューは頷いた:
「お金は足りるはずだよね?」
スリエルははっきりと言った:
「足りない。君の貯蔵道具には47万の金貨しかない。ここでは50万が必要だから、3万借りないといけない。」
マシューは急いで言った:
「3万の金貨は借りる必要はない。ローリングストーンズタウンに帰って集めるから、すぐにお届けします。」
スリエルは彼を困らせることはなかった:
「それは問題ない。」
「でも、もう少し選んだ方がいいと思わないか?機会は一度きりだから。次に連盟の本部に来て私に頼むとしても、無料でサービスすることはないよ。」