さらに上に進むと、少し狭い平台が現れる。
ここには異なるものが存在しており、死んでしまった木々が植えられていて、その形状は下の不吉な木と非常に似通っている。
マシューはこれがある種の枯れる者の儀式であろうと推測する。
これらはおそらく彼らが人々の生命を奪った木々の中で、生前に成長力があったものだろう。
彼はこれらの木から破壊の氣を感じる。
彼らの側に立っていても。
自分の生命が流れていく速度が少し速くなったようにさえ感じる。
これが万物の冬という儀式場の起源である。
枯れる者たちはこの儀式を通じて、湿気た雪の粒を媒介にして、枯れる氣、荒れ狂う氣、破壊の力を広める。
彼らは全ての生命を自ら破壊し、速やかに枯れていくように誘い、初めて大自然の力を吸収し、そこから自身の力を維持あるいは強化していく。
万物は最終的に枯れる。他人を早く枯れさせ、自分は枯れる者の代弁者であるため、少し遅く枯れさせることができる。
これが枯れた修道会の教義である。
マシューとレイガはこの場所の木々を速やかに破壊した。
儀式場はこれにより壊滅した。
……
「プロンプト:あなたは枯れる者たちの儀式場“万物の冬”を破壊しました。追加100ポイントの強化経験を獲得しました!」
……
「破壊はいつでも創造や維持より容易だ。」
儀式場の崩壊を感じながら、
心中マシューは深く感じていた。
この層の建築物と下層のものは全く同じで、枯れる者たち自身が作り上げたキャンプ以外は、全て雲の精霊が残した木製の家や泥造りの建物である。
これらの建物は美しいとは言えないが、空中の平台の上に密集して並んでいることで、独自の雰囲気を醸し出していた。
最後に。
二人は最上層に到着した。
ここには鋭い木の塔が立っており、塔の東部には巨大なテントが建てられており、テントの周囲は魔法の罠が張り巡らされており、これはおそらく斯班瑟のものだろう。
マシューとアビンは手間ひまかけて、罠の中から道を作り出した。
彼らはテントの中へと入った。
目に飛び込んできたのはハンモックで、そのハンモックの背後の空間は独立して隔てられており、中からはジジ呱呱という泣き声が聞こえてきた。