マシューは少し恥ずかしそうに頷いた。
「緊張しないで、私も初めて来た時は困惑してたから。私と一緒に行こう」
スーザンは本当に熱心に見えた。
彼女はマシューをサービスカウンターへ連れて行き、その後ろにあるマジックボードを指して言った。
「そこには人気のある魔法を交換するために必要な知識ポイントがランダムに表示されるわ。もし各魔法の価格を詳しく知りたければ、カウンターで全てを知る「本の竜」に聞かなければならないわ。
これらの小さな竜たちは性格が悪いわけではないけど、お金にはがめついのよ。
人々は1日につき1回だけ無料で「本の竜」に質問する機会があるの。
なので、質問したいことが人気の話題だとすると、事前に他の人と話し合うことで、できるだけ質問の回数を節約するべきだと思うわ。」
スーザンの紹介により、
マシューはカウンターの後ろに座っていて、鼻に眼鏡をかけ、青色の鱗を持つ小竜たちに気づいた。
それらは、「本の竜」こと知識を取り込むことで生きる存在だ。
「本の竜」は妖精ドラゴンの一種で、真竜とフェアリーの混血であり、体型以外の真竜の特性をすべて持っているが、性格面では「本の竜」はフェアリーに近い。
「本の竜」はほとんどの場合静かであるが、一度人と接触すると、自分たちが受け継いだフェアリーの困った性質を見せる。
「ありがとうございます」
スーザンの熱心な説明に、マシューはまだ感謝している。
「プレ登録を完了したばかりなら、あなたのライセンスには予め割り当てられた1ポイントしかないでしょう?このポイントはとても重要だから、無駄に使ってはいけないわ」
スーザンは大事そうに言った:
「私のアドバイスは、「素早く金持ち」シリーズの魔法を買うことよ!」
マシューは好奇心から聞いた:
「素早く金持ち?」
スーザンは笑いながら紹介した:
「これは学ぶと経済的な効果が高いとされる魔法の一種で、その中でも最も有名なのが『ドラゴンルートソードオイル製作術』。この魔法は魔法道具製作に使い、その道具の効果については...君が理解しているだろう」
マシューは困惑して尋ねた:
「そのような効果であるなら、なぜ剣の油という名前が付けられるのですか?」