Chereads / 死霊魔道士はただ木を植えたいだけです / Chapter 285 - 114 指導教官からのちょっとしたお土産_2

Chapter 285 - 114 指導教官からのちょっとしたお土産_2

マシューが尋ねた。

“魔法のカーペットと飛んでいるほうきはランダムに配布されるのですか?”

デビッドが説明します。

“二択だよ。B1以上は自由に選べるけど、デフォルトは魔法のカーペットを配るんだ。使用者が絶対に変えたいと思わない限りはね。”

マシューが興味津々に尋ねます:

"どうしてですか?魔法のカーペットの方が安価ですか?”

デビッドが大げさな仕草を表現します。

“連盟が「減速令」や「アルコール制限令」を提案する前、飛んでいるほうきの死亡率、知ってる?

15%だよ!

毎年高頻度で飛んでいるほうきを使う魔法使いの中で、少なくとも15%が直接落ちて死んでいるんだ!

残りは大勢が負傷して、魔法で彼らの傷は治療できるけど、多くの人が高所恐怖症になって、魔法のカーペットにさえ乗れなくなるんだ。

それに比べて、魔法のカーペットの方がはるかに安全で、死亡率はただの1%だけだよ。”

マシューが信じられないと訴えました。

“魔法のカーペットに乗ってても死ぬことがありますか?”

デビッドが説明します。

“もちろんだよ。魔法のカーペットはすごく遅く飛ぶから、空中の猛禽類や巨大竜に美味しい食べ物とされちゃうことがよくあるんだ。

“それに魔法のカーペットは広範囲に及び、驚異的な重量を持つため、その特徴を利用して、えーと、オモシロおかしく遊んでいる、空でね、分かるでしょ?”

“前回、マジックカーペットの事故について聞いたときの話だけど、マジックカーペットとその乗り手が墜落した地点の5キロ範囲内で、落ちて死んだ小象が見つかったんだよ。これを聞いて、どれだけ魔法使いが無茶をしているか想像がつくかな?”

ここまで話すと、デビッドは感慨深げに付け加えた。

“だから僕の個人的なアドバイスは、小型の飛行アイテムは短距離の移動やフリルなどに使うのが適している。

長距離の飛行、または未知のエリアに行くときなど、マジックカーペットに乗っても非常に危険だよ。

何せ、前方の空に浮かんでいる白い雲が悪しき「雲の竜」に化けているかどうかなんてわからないからね。

アインドの空は、地上よりも遥かに危険な場所なんだ。“

マシューは深く同意した。

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