しかし、この輪の実用性は確かに高い。
結局、彼は177の親切心を笑顔で受け入れざるを得なかった。
その後、マシューは手荷物から一組の陶器を取り出し、177に南への旅からの贈り物として渡した。
これらのものは均流島の廃窯の中に山ほどあるもので、マシューは十数組持ち帰ってきて、レイガやシーバにそれぞれ一組ずつ贈っていた。特に後者は、贈り物を受け取ったときに特に喜んでいた。
177はローナンの心の片隅にいる。
それゆえ、マシューも彼を置いておくわけにはいかない。
見聞が広い177がこういう小さい贈り物には興味を示さないだろうと思っていたが、意外にも彼は陶器を受け取った後、泣き声をあげた。
「あ、マシュー、いったいいつ以来プレゼントをもらったかなんて、もう覚えていないよ!
ローナンという奴は毎年外で忙しくて、僕の誕生日すら覚えていない。
最後にプレゼントをもらったのは5年前だよ。その時、彼はプルガトリーに行って太古の赤龍の巣を襲い、いくつかの若き赤龍を殺して、大きな財宝を手に入れた。
彼は出発前に、任務が成功したら赤龍の死骸の一部を私に分けると約束してくれた。
しかし、最後に私の手元に届いたのは、なんと大きな赤龍の腸だった!
さらにひどいことに、その赤龍は温々と結腸を食べた直後のようだった。
ローナンのくそったれー!
彼は私にうんちを食べるような暗示を送っているのか?
うぅぅぅ。
この陶器は面白いね、形状が古代の構造体を思い出させるわ。
ただ、内面には霊性が少し欠けているね。戻って研究してみると、何か驚きがあるかもしれないよ。
177との別れの後。
マシューはエレベーターで市場エリアへ向かった。
ここにある魔法の道具市場を見て回り、グロースグリーンリキッドを数本買い、ついでに自分のために何か装備を調達できないか探してみるつもりだ。
南方から帰ってきた今回、オークの商会を設立するための資金を除けば、マシューの手元に残る使えるキャッシュは2000枚以上の金貨にも及ぶ。
以前、彼は魔法の道具を見ることすら恐れていた。
だが今は事情が違う。
今度マシューが公式魔法市場に入るとき、背筋が以前よりもすっと伸びていた。
……