マシューは彼女を無視して、ただ一心に食べ続けていた。
レイラの慎重さにより救われた。
彼女は何度も旅の疲れを理由にして、自分はエネルギーがないと強調しながら、何とかペギーの強い意志を退けた。
テーブル上では女性2人が盛り上がっていた。
その一方で、マシューはすばやく豪華な夕食を片づけていた。
「満腹だよ、ペギー。これが最高に美味しい食事だった。」
マシューは初めに真心から褒めちぎった。
その後レイラに向かって言った。
「まずは家で数日過ごして、ペギーと一緒にローリングストーンズタウンの状況をつかんでみて。その後、他の計画を立てるよ。リラックスして、ローリングストーンズタウンは真暗な地域じゃないから、ここは充分に安全だからね。」
それを言い終えると、マシューは浮かれた様子で東の温室に行った。
すぐに、レイラは彼が何袋もの麻袋を担いで、鉄のシャベルを持って出て行くのを見た。
「こんな遅くまでマシューさまはどこに行くのですか?少し休みませんか?」
レイラは思わず尋ねた。
「癖が出たんだよ。」
ペギーが評した。
「え?」
レイラは驚いた。
「樹木の癖さ。」
ペギーは手を広げて説明した。
……
3日後、真正午。
マシューはくつろいでオークの木の木陰に寝そべっていた。
ふたりとも疲れ果てている一方で、満足感に満たされていた。
彼は北方を見つめた。以前は広大な土地だけが広がっていたが、今は新鮮な緑色が目に入った。
これこそが彼がこの数日間で植えまくった木々の成果だ。
3日半の時間で。
100本の新鮮な大きなオークの木。
これは1000ポイントのXPだけでなく、マシューの努力と旅路を象徴している。
「残念ながら、グロースグリーンリキッドを使い果たしてしまった。これ以上木を植えることができない。」
マシューは大きなあくびをした。
さらなる効率向上の方法を考え始めた。
オークの苗木を活着させるには、「グロースグリーンリキッド」または「スペル:急速成長」が必要だ。
マシューの手元には前者の資源がなくなっていた。
後者は1日に最大10回しか使えない。