誰も反対の意見はなかった。
そこで翌日、一行は海洋、雨林、そして砂漠が交差する風情あるコールドシティに到着した。
リー・ウィチはかつて「海亀武僧」の名で黄金海岸を駆け抜け、名声を得た者として、案内役を進んで担当した。
数日が経ち、みんな大いに楽しんでいた。
マシューとレイガも、この機会にコールドシティや北岸の市場について深く理解することができた。
「水中呼吸薬」や「カエル人間薬」以外にも、彼らは内陸でもかなりの利益を見込める数種のアイテムを見つけ出した。
ここでしか味わえない料理や風俗も、内陸出身の彼らにとって新鮮な体験だった。
ただ一つ残念だったのは。
大量の南岸からの難民の流入により、コールドシティの不動産価格が急上昇し、それに伴い宿屋の客室も不足してしまった。
4人の男たちは部屋代を節約するために一緒に宿泊せざるを得なかった。
マシューには魔法のデンカンのプライベートルームがあったが、宿屋の主人の意味深な視線を見ると、自分たちの評判が下がっているのを感じた。
4日目の夕方。
これはマシューがコールドシティに滞在する予定の最後の日だった。
皆でナーガがコールドシティに開いているクラブを訪れることにした。
しかし、途中で。
彼らは通りで突如、二組の男たちが火花を散らすような闘いに遭遇した。それは闘いというより一方的な暴行と虐殺で、一組の男たちは激しく敗北し、すぐに街路は血で染まってしまった。
マシューは、攻撃を仕掛けたギャングの一味の袖口に奇妙な残花の刺繍が施されていることに気付いた。
敗北した一方は、もう息も絶え絶えだった。
そして、城門の衛兵が問い詰めるために駆けつけたとき、攻撃を仕掛けていた一味はすでに姿を消していた。
彼らもしかたなく眉をほぐし、遺体を回収した。
マシューは警備隊のリーダーを見つけ、魅力を展開して挨拶した後、金貨を一枚渡した:
「あの死者は何者だ?」
警備隊員は答える:
「ギャングの一味だ。コールドシティの治安は一向によろしい。下水道の傍で死んでいるなんてのは、そいつらだけだ。」
マシューは好奇心を抑えられずに聞き返した: