“私が確信していることが一つある。それは、ブリンケンが自分のものではない冒涜の書を手に入れた後で非常に弱っていて、私が一手を加えれば、彼を殺すチャンスだって十分にあるということだ!
“でも、エドセンはそうする気がなかった。彼はブリンケンと少しは繋がりがあったから、後者を見逃した。もちろん、これが邪神の導きであった可能性もある。
“エドセンは邪神とのコミュニケーション能力を持っているが、だからと言って邪神が未来を予見すると主張しながら、私の曲刀を見落とすなど、邪神は邪神でしかないんだ、フン!”
最後の一言を述べた時、
レイラの口調は明らかに得意げだった。
マシューがそれを聞いてからは、何も文句を言うことがなかった。
彼は好奇心からレイラに尋ねた。
“なぜ、君が仕えている神が邪神であることをそんなに確信しているんだ?”
レイラは逆に尋ねた。
“それでなければ何なの?真神か? 真神が邪術師を用いるだろうか? それは笑止千万だろう?!”
マシューは顔色を変えた。
“あなた達の教団の人々も同じことを考えているのか?”
レイラはうなずいた。
“だいたいそうだ。少数の熱狂者を除いて、他の人たちは彼が自らを「真夜中の神」と言う主張を全く信じていないんだ!
“真暗な地域の老人たちによれば、以前の邪神は、人間たちに自分たちに仕えるよう騙す時、自分たちを真神と称し、信者たちに真神として彼らを讃えるよう求めていたんだ。
“そして天災教団の背後の邪神は、自分を真夜中の神と名乗るものの、私たちに真夜中の神という呼び方を使うことを許さなかった!
"こんな程度の勇気で大仕事をしようなんて口に出すなんて、滑稽ではないですか?
"私の見解では、彼は神ですらない、おそらくは単なる大型邪魔なのでしょう!
この「大型邪魔」の言葉に、マシューは笑い声を抑えるのがやっとだった。
彼はレイラにこれが美しい誤解だと伝えたいと思った。彼女が以前仕えていたのは本当に真神で、ただ天倫宮昇る典のために邪魔の皮を被ることを強いられただけだった。
もし真夜中の神自身が部下からこんな辛辣な評価を聞いたら、血を吐くくらい激怒するだろう。