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魔法使いは伝説の高富帅職業で、契約生物までが金髪碧眼のティーザーデーモンだ。自分みたいな死霊魔道士は、いつもスケルトンゾンビなんてクラスと過ごさなきゃいけない。
そのような考えがマシューの心を一瞬通り過ぎる。
羨ましくないと言っても嘘になる。
そのとき、マシューはゼラに冗談を言った。
「こんなに魅力的な契約パートナーがいるのに、まだ独身なんだからな。」
ゼラは手を振った。
「分かってもらえるといいが、レイシナと私との関係はあくまでも純粋。僕たちはただのパートナーだよ。」
マシューが少し疑っている。
「それでも、自分を抑えられるの?」
ゼラが話す前に。
もうレイシナがマシューに文句を言っていた。
「隠さずに言ってしまうと、私はゼラが本当は男が好きなのではないかと疑っているわ。私に敬遠されている感じがするの。私の魅力はほぼ空気に向けて放出されているみたいだし。」
ゼラは優しく笑う。
「そんなことはないよ、レイシナの魅力は疑いようがない。ただ、僕には僕なりの原則があるんだ。パートナーはただのパートナーであるべきだと思っている。正直言うと、彼女の魅了に抵抗するのは簡単なことではない。時々、僕も衝動に駆られ、心が揺れ動いてしまう。でも、それを修行やチャレンジとして受け入れているんだ。幸いなことに、僕は常に自己抑制を続けることができている。」
レイシナは大きなため息をついた。
マシューもそれなりに見聞きした。
彼は、魔法使いの私生活は大概乱れていて、好みの生物であれば何でもいいと聞いていた。しかし、ゼラは明らかに異端だ。ティーザーデーモンの寵物の魔獣を持ちながらも余裕を失わず、それを自分の意志力を鍛える修行としているのだ。
それによりマシューも、この男の性的志向について疑問を抱くこととなった。
三人で少し喋った。
部屋の雰囲気は少しずつ活気づいてきた。
レイシナはマシューに化粧を始めた。
ゼラによれば。
このティーザーデーモンの女性は、化粧と変装の領域で疑う余地のない専門家で、ほとんどの場合、レイシナの手によって変えられた顔は、幻術を超えた効果を持っている。
この点について、マシューは一時的に何も感じていなかった。