「250万で1回。」
「250万で2回。」
「250万で3回。」
「成立、113番台が盲目オークションの7番目の品物を落札しました。おめでとうございます。」公孫屏が言った。
「結局、損したのか？それとも儲かったのか？」公孫屏はわずかに微笑み、全員の好奇心を再び掻き立てた。この時間帯が一番みんなを興奮させやすいのだ。
これは盲目オークション以来最高額だった。全員が期待を込めて箱を見つめた。今回は一体どんな寶物なのだろうか。
トイレの蓋が密封されたガラスの中に横たわっていた。
「くそったれ。」胡方野は思わず罵声を上げた。彼は崩壊寸前だった。250万でトイレの蓋を買うなんて、このオークションは冗談でもしているのか？
それがトイレの蓋だと分かった瞬間、会場は笑いの渦に包まれた。
さっき100万で落札した人は背中に冷や汗を流した。よかった、彼は早めに手を引いたのだ。さもなければ大変なことになっていただろう。
250万のトイレの蓋。
公孫屏さえも笑い出してしまった。チャイナドレスの女性がトイレの蓋を胡方野の前に持ってきたとき、胡方野は人を殺したくなるような衝動に駆られた。
目の前のトイレの蓋を見つめ、胡方野は怒りに任せて叫んだ。「捨ててくれ、捨ててくれ。遠くへ、遠くへ。」
「ハハハハ。」周りから笑い声が響いた。その笑い声を聞くにつれ、胡方野はますます怒りを募らせた。彼は夏天を恨めしそうに見つめた。まさか今日、この小僧に手玉に取られるとは思ってもみなかった。
「あなたったら、いたずら好きね。」曾柔はわずかに微笑んだ。
「この三バカボウさん、今日はしっかりと痛い目に遭わせてやるぞ。」夏天は淡々と言った。
「では、盲目オークションの8番目の品物の競りを始めます。」公孫屏が言った。
チャイナドレスの女性が8番目の箱を運んできた。この箱を見て、全員はすっかり興味を失っていた。250万のトイレの蓋なんて、とても買えるものではない。
「10万。」夏天が札を上げた。
夏天が値を付けるのを見て、全員が驚いた。なぜなら、彼が10万で呼ぶものはいつも宝物で、値段を吊り上げるのはいつもゴミだったからだ。
「10万で1回。」
「10万で2回。」
