解決したの?
文芸部の人たちが個室から出てきた。外で何が起こったのか全く知らなかったが、外から痛みの叫び声は聞こえていた。葉清雪は何度も出て行って見ようとしたが、その度に冰心に止められた。
彼女たちはみな困惑していた。先ほど一体何が起こったのか、なぜ夏天が突然解決したと言ったのか分からなかった。
みんなが個室から出てきたとき、豹兄はすでに彼の従業員たちに運び去られていた。彼の従業員たちと警備員たちもすでに去っていて、廊下はがらんとしていた。
「さっきの人たちはどこ?」葉清雪は周りを見回したが、誰も見当たらなかった。さっきまで外で痛みを訴える声が聞こえていたのに、今は誰も見えなかった。
「おそらく神様にお参りに行ったんじゃないかな」夏天は微笑んだ。
「そう?」葉清雪の顔には不信の色が浮かんでいた。
「清雪、私たちもここを離れましょう」冰心が促した。
「そうね、ここを出ましょう。みんなも家に帰りましょう。今日のことは必ず吻さんに報告します」葉清雪は體育部の行為に非常に腹を立てていた。
一同は次々と帝皇KTVを後にした。
夏天が不思議に思ったのは、先ほどここでこれほど大きな出来事があったのに、遠くの他の個室はまだ満員で、店長も最後まで姿を現さなかったことだった。ここでは何も起こらなかったかのようだった。
夏天と葉清雪たち3人が帝皇KTVを出たとき、彼はようやくその理由が分かった。
近くの交差点に3台のパトカーがあった。夏天がKTVから出てくるのを見て、3台のパトカーが3つの交差点から出てきた。それらの車はずっと前からそこに隠れていて、夏天が出てくるのを待っていたのだ。
夏天が出てくるのを見て、3台のパトカーが直接前に来て彼を取り囲んだ。
「あなたは故意傷害の疑いがあります。今すぐ私たちと一緒に行って調査に協力してもらいます」一人の警官が手錠を取り出して夏天に向かった。