全てが終わり、もう昼近くだった。
ロリ一家に別れを告げ、そして彼女の家でお客さんになるという招待を断った後、宋・周昂は江南大学都市へ帰る地下鉄に乗った。
双方とも連絡先を交換することはなかった、結局ただのすれ違いだから。縁があればまた会うだろうし、縁がなければそれまで。
実は白いシャツの男性は宋・周昂の連絡先を知りたかったのだが、恥ずかしさから口に出せず……
帰りの地下鉄内は乗客も少なく、周昂はラッキーにも席を確保した。その後、彼は大きなショッピングバッグを隣に置いた―壇主から手に入れた黒い持ち運び箱がその中に入っている。
事故の地下鉄から降りた後、彼は最初にショッピングバッグを見つけて、この黒い持ち運び箱を包んだ。この黒い箱は確かに明らかな出所がないので、やはり隠しておいた方が良い。
地下鉄がゆっくりと動き出したとき、宋・周昂のピリピリと張り詰めた心が少しリラックスした。
彼は地下鉄の座席にもたれかかり、頭の中で壇主を殺した瞬間を一度、また一度と思い出し、心が完全に落ち着くまでそれを繰り返した。
深い息を吐き出した後、周昂はスマートフォンを開いて九州1号グループにログインした。
グループ内には新しい記録はなかった。
最後のメッセージはまだ昨夜の、彼が北河散人先輩や羽柔子さんと「爪痕兽头牌」について議論している記録だった。
少し考えた後、宋・周昂はグループに次のメッセージを入力した:「@七生符府主、先輩、無事に爪痕兽头牌の黒幕である壇主を見つけました。敵はすでに退治され、全てで「破邪符」2枚と「剣符」3枚を使用しました。残りの爪痕兽头牌のメンバーは、私が追い続けることは予定しておりません」。
「それに先輩、残りの符器は帰ってきてから送りましょう」
彼がまだ入力を終えたばかりで、九州一号グループで返信がありました。
七生符府主:「小友書航、手際が早くて効率的だな。おつかれさまだ!」
「それに、符器はもう返してこなくていい、ちょっとしたお礼として受け取ってくれ。それに…今ならたとえ君が僕に送り返そうとしても、僕は受け取れないんだ」